作品名 | 海のどうぶつが可愛すぎて! |
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作者 | まつおるか |
ジャンル | コミックエッセイ/図鑑 |
巻数 | 全2巻(完結済) |
シャチ・ペンギン・アシカ・アザラシ等々、かわいい海のどうぶつたちの不思議な生態が面白い!
著者(シャチ)が解説する、ゆるかわフルカラーコミックエッセイ。
— 引用元:公式あらすじより(一部抜粋)
当ブログによる評価:お気に入り度★4、おすすめ度★4

子育て世帯は自宅の本棚に並べておいて、興味を持ったタイミングで手にとってほしい1冊!
年代別おすすめ度
あらゆる世代におすすめできる、豆知識を学べるタイプの図鑑系コミックエッセイです。
幼稚園・保育園や小学校でも、遠足の行き先としてよく選ばれる水族館。
訪れる前後に本書を読めば、相乗効果でどちらもますます楽しめますよ〜!
年代 | 評価 | 備考 |
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小学校低学年 | 可愛い絵で好奇心を刺激する | |
小学校高学年 | 自由研究や感想文にも最適 | |
中学生 | 見知った動物を深掘りできる | |
高校生以上 | 誰かに話したくなる雑学が満載 |
- 海の動物、水族館にいる生き物が好き
- ちょっとした知識を得ることに喜びを感じる
- どうせだったら漫画で気軽に勉強したい
『海のどうぶつが可愛すぎて!』感想レビュー(ネタバレ度:中)
いきなりですが、私の出身地は関東・千葉県の北西部です。
- 気合いを入れてショーを見るなら鴨川シーワールド
- 屋内中心でまったり楽しむなら葛西臨海水族館
子ども時代の私にとって「水族館」といえば上記の二者択一でした。
鴨川シーワールドは規模の大きい水族館で、シャチもイルカもベルーガもいます。
シャチに会える水族館は日本に3館しかない(2025年8月現在)なんて、夢にも思いませんでした。



うちにはシャチのぬいぐるみあるよ…!!
シャチへの愛が詰まった導入
著者のまつおるかさんは、知名度の低い?(半信半疑)シャチのことが大・大・大好き。
シャチの魅力を知らしめるべく、おるかちゃん&シャチ郎くんというオリジナルキャラを案内人として、海洋動物の世界に誘ってくれます。
シャチを見る機会があった私にとって、哺乳類という分類や、学名のオルカは既知の情報でしたが…。
- 3〜5トンの巨体が時速45kmでサメに体当たりする
- 集団で協力し、自分より大きなクジラを窒息させる
- 魚をエサにして、近寄ってきた鳥を仕留める
- 尾びれでアザラシを20メートルも吹っ飛ばす
こういった生態を聞くと、普通に怖い。
昔ショーで感動した、力強くて賢くて優しいシャチの姿はほんの一面だったと思い知らされました…。
ペンギンへのツッコミが冴える
シャチから始まるイルカ・クジラ・ベルーガの章を終えて(詳細は実際に読んでみてね)
お次はペンギン!飛べない鳥として、よちよち歩く姿が可愛い人気者です。
そんな水族館ならびに動物園のスターに対して
- 衣つけて揚げたみたいなの(キングペンギンのヒナ)
- 脱げかけのセーター(同上・成鳥になる過程)
- アゴを上げて羽でぺちぺち叩くだけのケンカ
と言いたい放題です。面白ポイントを見つけるのが上手すぎる〜!
おかげさまで、キングペンギンのヒナの姿は一発で脳に焼きつきました。



テストに出たら即答できるくらいにね…(そんなテストある?)
その他インパクトのあった方々
「へ〜、そうなんだ!」が山ほど詰まった本書ですが、個人的に印象に残ったところを紹介します!
- シロハラセミイルカのフォルム(人工物かと見紛うほどの美しさ)
- メラニズムのアデリーペンギン(目つきの悪さが目立って可愛い)
- 推定500歳超のニシオンデンザメ(もはや歴史の生き証人)
- サメとエイは仲間(言われてみれば魚類だわ)
おそらく読んだ人によって、衝撃を受けるページは異なることでしょう。
自分なりの「この子がいいな」を見つけて、家族や友達とシェアするのもわくわくするかと思います!
まとめ:シャチをはじめとした海のどうぶつ愛で描かれた、楽しく学べるコミックエッセイ
まつおるかさんが届けたかったシャチの魅力は、強すぎるがゆえの恐怖で100%は伝わらなかったのですが…。
それでも全編が海のどうぶつ愛で満たされ、好きなものをゴリ押ししてくるスタイルの本書は、非常に清々しく読めました。
絶対に私の絵は需要があるはずだ!!
シャチが好きな人も絶対にいる!!
— 引用元:『海のどうぶつが可愛すぎて!』あとがきより
夢であった漫画家としてデビューできず、くすぶっておられた過去。
漫画とシャチへの熱意によって『海のどうぶつが可愛すぎて!』がこの世に生み出されたことを、一ファンとして本当に嬉しく思います。



水族館で会える動物(※魚はサメのみ)が好きな人に、是非とも読んでもらいたい!